uitspitss blog

プログラミングと音楽とエッセイ ※記載内容は個人の見解であり、所属する組織とは一切関係がありません。

2020/03に思ったことまとめ(Vlogを見ること、新発見のジレンマなど)

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前回、2月の思ったこと記事で数年間思っていたことも書いたので、今回は以下の2点です。

  • Vlog を継続的に見ることは他人の人生の一部の時間を一方的に共有することになる
  • 新発見のジレンマ

です。

Vlog を継続的に見ることは他人の人生の一部の時間を一方的に共有することになる

ここ1年くらい、YouTubeVlog 要素の強い動画(ほとんど動物動画)を継続的に見ていて、ある時、「これは時間の無駄では…」と疑問に思ってしまいました。そう思うと、継続的に見るのをやめて、数カ月後に溜まっている分を見てしまうことを年に数回やってしまいます。 私の場合は、 Vlog 以前に普通のブログでも、見ず知らずの人のブログを突発的に数ヶ月分読んでしまうということやっていたので、 Vlog に限らない話なのかもしれないです。 悲しい将来を想像すると、ベーシックインカムの話などの絡みから、実生活に満足できている人たちの生活を共有していくような未来もあるんでしょうか。かなりプライベートな部分を除いて、共有していく生活。ビジネスモデルとしては、現在と同じ広告ベースで稼働しそうなモデルではありそうです。

そんな中、「攻殻機動隊」であった1シーンを思い出したので、以下に引用します。

話は、ある映画監督と主人公の会話のシーンで、この映画監督が製作をした映画を見終わった後の会話。

映画監督「どうだった?」

主人公「確かにいい映画とも言えなくも無いわね。でもどんな娯楽も基本的には一過性の物だし、またそうあるべきだわ。始まりも終わりも無く只観客を魅了したまま手放そうとしない映画なんて、それがどんなに素晴らしく思えたとしても害にしかならない。」

映画監督「ほお、手厳しいのう。我々観客には戻るべき現実があるとでも言いたいのかね?」

主人公「そうよ。」

映画監督「此処の観客の中には、現実に戻った途端に不幸が待ち受けてる者もいる。そういう連中の夢を取り上げあんたは責任を負えるのかね?」

主人公「負えないわ。でも夢は現実の中で闘ってこそ意味がある。他人の夢に自分を投影しているだけでは死んだも同然だ。」

映画監督「リアリストだな。」

主人公「現実逃避をロマンチストと呼ぶならね。」

引用元: 第12話 タチコマの家出 映画監督の夢 ESCAPE FROM - 攻殻機動隊 - CMSB

最後の「リアリスト↔ロマンチスト」の対比が取り上げられることが多いシーンですが、その前の会話もとても興味深いです。

  • 娯楽は一過性であり、長期的な継続性(ここではもっと強く永遠性に近い)をもつ場合は、害である
  • 他人の夢に自分を投影しているだけでは死んだも同然

この2箇所については、先述のことを考えていたこともあり、強く共感しました。(攻殻は過去に何回も見ているので、逆にそういう考えをもらっていたかもしれません)

常に主体を自己の中に持っておきたいですね。

www.netflix.com

新発見のジレンマ

生活時間の半分は音楽を聞きながら生活していて、常に好きな曲を聞いていたいという願望があります。 ただ、好きな曲を増やすときは、聞いたことのない新しい曲を聞いていかないといけない。 例えば、好きなアーティストの聞いたことのない曲を聞いていけば、それが好きな曲になる可能性が高いから、そこまで苦しくはないです。ただ、未知のジャンルやアーティストなどの曲を聞いていくときは、好きな曲になる可能性が低い曲も聞かないと好きな曲が増えない。 という、好きな曲を「新発見」する中のジレンマを感じました。 これは、映画やドラマ、ゲームなどあらゆるものに通じるということも思いました。

Google Play Music から Spotify に乗り換えて、1ヶ月くらい経ったので、乗り換えて良かったこと記事も書きたいと思っています。