uitspitss blog

プログラミングと音楽とエッセイ ※記載内容は個人の見解であり、所属する組織とは一切関係がありません。

360度写真でTシャツを作るサービスの構想

2, 3 年前に suzuri でTシャツを作っていたときに、「360度写真からTシャツを作る」サービスはおもしろそうだなと考えていたことがありました。 そのときには、 three.js 周りを調べて触っていたのですが、Tシャツモデルが作れないと思って休止していました。 夏が来るたびに、それを思い出してしまうので、「できるぞ」っていう形、PoC としてだけ作って書き残しておきます。 奇特な協力者やパトロンがいれば、3Dモデルの調整と suzuri のAPI連携くらいを実装するだけなので、1ヶ月弱でサービスにできるかなと思います。

PoCとして公開しているサイト→ https://360tshirt.vercel.app/

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360T-shirt

構想

攻殻機動隊」等のSF作品が好きなのですが、そこで登場する 光学迷彩 - Wikipedia が発想元です。 写真などで瞬間として切り出された場合、リアリズムがないというのもおもしろいのではないのかなと思い、「周りの空間をTシャツにプリントする」というアナログな手法を選んでいます。 ロボットレストランとか、渋谷のスクランブル交差点とか周りにインパクトがあるものがある場所で撮影した画像でTシャツを作り、そこでそれを着て撮影すると写真としてはおもしろそうだと思っています。 また、副産物としては、人が集まったときの360度写真などがあれば、それを着ていれば悲しくないぞみたいな悲壮感のある遊びもできそうだなと…。

参考: ロボットレストラン www.youtube.com

もちろん、Tシャツの種類としては、「フルグラフィックTシャツ」です。

suzuri.jp

3Dモデルの調整

表面を鏡面マテリアルとしたTシャツオブジェクトに反射させて、その反射している様子をキャプチャしてTシャツのフロントとバックの素材画像を生成するという仕組みになっています。 なので、このようにTシャツのプリント素材を生成する場合には、服としてのシワなどは不要なので、かなりローポリなTシャツモデルが必要になります。

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今回のTシャツモデルでは服のシワなどが不要

また、suzuri からTシャツ画像を作成するためのテンプレ画像があるので、それを見るとサイズごとに微妙に大きさが違うので、そこも調整パラメータになりそうです。

suzuri のAPI連携

suzuriのAPIを利用した先行事例としては、dot by dot(現在、Whatever) が展開した「WEAR YOU ARE」(https://dotby.jp/post/wear-you-are/) がおそらく suzuri のAPI を使用しているのかなと思います。 この事例と合わせて、suzuri のAPIドキュメント を読んだ感じでは、 任意アカウントの下にプロダクトとして生成した素材画像を使用したTシャツを作ることはできなさそうなので、 生成した素材画像のTシャツを運営用のアカウントの下に作って、それを画像生成したユーザーが購入できるという感じになるようです。

wearyouare.jp